IT業界における業種別の役割

IT業界の職種は大きく4つに分類される。

まず基本として挙げられるのが開発職だ。プログラマーやエンジニアなど現場での作業が主な仕事となるこの職種は、それぞれの専門分野に必要なスキルが求められる。
開発職は他に比べ、最前線で活躍できる年齢のピークが30代半ばまでと若干短いのが特徴だ。そのため、他業種からの転職などをする場合はできる限り早い年齢で行動に移すことが成功の秘訣といえる。

業界でスキルアップを目指す人に人気となっているのが、マネジメント職だ。
マネジメント職というと中間管理職をイメージされがちだが、IT業界では開発業務を専門に担当する役職もある。建築業界における現場監督的なポジションにあたるこの開発専門の管理職は、プロジェクトを円滑に進めるためのスケジュール調整が基本だ。そのほか、人員やタスク管理といった補助的な役割も担っている。

残り2つの営業やコンサルティング、マーケティングは、直接開発に関わることはないが、商品の売り上げなどに影響する大事な職種だ。
いくら高性能なアプリケーションを開発しても、取り扱ってもらえなければ宝の持ち腐れとなる。顧客にしっかりと自社製品の魅力をアピールして契約を勝ち取り利益につなげることが、営業やコンサルティングの大事な役目だ。
企業として成長していくには、市場に出回った自社製品を使ったユーザーの反応を元に、さらに高性能な物を作り上げていかなくてはならない。そのため、市場調査を担うマーケティングも、営業と同様に責任重大なやりがいのある職種といえる。